WindowsのMS-DOSコマンドプロンプトからメールサーバーを使ってメールを送信するには、Windows標準機能のWSH(Windows Script Host)を使ったVBScriptを利用する方法や、フリーソフトを使う方法があります。
具体的には、WSHのCDO.Messageオブジェクトを使ってメール送信スクリプト(例:mail.vbs)を作成し、それをコマンドプロンプトで次のように実行します。
textcscript mail.vbs
このスクリプト内で、送信元(strFrom)、送信先(strTo)、SMTPサーバの設定やメールの件名・本文などを指定します。GmailなどのSMTPサーバを使う場合はGmailの認証設定も必要です。
また、フリーソフト「smail.exe」を使えば、コマンドラインで簡単にメールの送信が可能です。batファイルに以下のようなコマンドを書いて送信します。
text"パス\smail.exe" -hsmtp.gmail.com -f送信者メールアドレス -s"件名" -F本文ファイル -a添付ファイル 送信先メールアドレス -d -i
ここで
-h
:SMTPサーバ名-f
:送信者メールアドレス-s
:件名-F
:本文ファイル名-a
:添付ファイル名(オプション)-d
,-i
:デバッグや情報表示オプション
さらに、メール本文をテキストファイルで用意し、スクリプトで読み込んで送信する例もあります。
まとめると、Windowsのコマンドプロンプトからメール送信する代表的な方法は次の2つです。
方法 | 概要 | 実行例 |
---|---|---|
WSH VBScript利用 | CDO.Messageを使うWindows標準のスクリプトでSMTP経由送信 | cscript mail.vbs |
smail.exeフリーソフト | 国産コマンドラインメール送信ソフトを使う | "smail.exe" -h smtp.gmail.com -f xxx@xxx.com -s "件名" -F body.txt -a attach.zip xxx@yyy.com |
Windows標準でのVBScript利用は拡張性がありますが設定やスクリプトの準備が必要です。smailなど専用ツールを使えば手軽に送信設定ができます。ただしGmailなどのサーバはセキュリティ設定が厳しいため、必要に応じて「安全性の低いアプリの許可」や「アプリパスワード」の設定が必要です。
この記事の構成例としては、
- MS-DOSコマンドプロンプトとは
- メール送信の仕組み(SMTPサーバ利用)
- Windows標準WSHを使ったVBScriptサンプルの解説(送信元・送信先・SMTP設定、コマンド実行方法)
- フリーソフト「smail.exe」を使った命令例と設定ファイルの紹介
- Gmailなどを利用する場合の注意点(安全性設定や認証)
- 実際に送信する際のバッチファイル例
- トラブルシューティング(接続確認・エラー対応)
を具体的なコマンド例やスクリプトのコード付きで説明すると読者にわかりやすい記事になります。
補足もし必要でしたら詳細なVBScriptの例文やbatファイルに書くコマンドのテンプレートなども作成しますのでお知らせください。
【参考】
Windowsのコマンド実行でメール送信(WSH利用)
コマンドプロンプトからメール送信方法(smail.exe使用例)
Windowsでスクリプトから添付ファイル付きメール送信